「くらし見守りサービス(ご自宅・ご家族)」はIoTセンサーを活用し、スマートフォンアプリで自宅や家族を見守るIoTサービスです。IoTサービスの立ち上げには、ハード(センサー)開発、アプリ開発、業務システム開発、サービス運用構築、プロモーションなど多岐に渡る準備が必要となります。
それぞれ担当ベンダーが異なり関係者も多く、会議の調整だけでも多くの労力がかかっていましたが、新サービスの準備は主に数人のお客様で行っており、人手不足からさまざまなタスクが滞っていました。そこで、MSOLが会議調整をはじめとしたプロジェクト管理からサービス運用などの業務構築支援を行うことになりました。
サービス開始までに私たちが支援した業務には以下のようなものがあります。
複数のベンダー間の会議運営やスケジュール調整・タスク管理などのプロジェクト管理業務を担当しました。
お客様内で社員モニターを募り、実際にサービスを利用していただき、改善点等のヒアリングを行いました。
パンフレットやユーザー向けのマニュアル・取扱説明書など多くの印刷物を作成しました。
サービス申込~契約、料金請求等の業務運用、センサー取り付け方法の工事手順などの検討を行いました。
営業、事務、工事と多くの企業が関わっているため、それぞれの教育を行いました。
これらのタスクを計画的に進めるために、まずはタスクの洗い出し・作業分担から始めました。プロジェクト開始当初に見えていたタスクだけでも、途方に暮れるものがありましたが、プロジェクトが進めば進むほど想定外なタスクが増えていき、常にタスクに追われている状態となっていました。
残タスクが積みあがるほど、モチベーションの低下につながり、チームの士気が下がりかけていました。そのため、社員モニター開始、教育実施、といった小さなゴールをいくつも設けて、一つずつ達成感を得ながら進めていきました。一つずつ達成するにつれ、チームの連帯感が深まり、サービス開始まで走り抜けることができました。
プロジェクトが進むにつれて突発的なタスクが発生し、本来やるべきだったことが後回しになってしまい、タスクが漏れるなどの懸念がありました。しかし、そんな状況下でも常に冷静に全体を把握し、優先順位を見極めながらプロジェクトをコントロールするのも私たちの役割です。飛び交うメールを見落とさず、タスク変更や期日変更といった内容のメールが全員宛に来ていても、口頭で共有するよう心掛けました。
常に状況が変わるなかで今日やるべきこと、今週やるべきことをお客様と共有しながら、自らが歩くスケジュールツールとなり、皆が混乱しないようにタスクの把握・整理を行うことで、過剰な時間外労働をすることもなく、無事にサービス開始を迎えることできました。
私たちは、プロジェクト管理だけではなく、業務フローの作成やセンサー施工方法の動画撮影・編集、教育資料の作成、パンフレット内容の考案など、多くのことをお客様と一緒に考えて実行しました。
これらは本来PMOが行う仕事ではないかもしれません。しかし、実際に一緒に悩みながらそれぞれを作り上げたことで、プロジェクトの一員として認められ、お客様と一致団結することができました。どんなタスクも一緒にやってきたからこそ、お客様の信頼を得ることができ、プロジェクト終了後も長いお付き合いをさせていただいています。
今回のプロジェクトはスケジュールが非常にタイトな一方、我々のチームは規模に対して人数が少なく、無事プロジェクトを遂行できるかが大きな課題でした。そんな状況でしたが、MSOLさんにPMOをお願いしたことで、結果的に当初の計画通り新サービスを立ち上げることができました。
特に本プロジェクトは関係する会社・人間の数が多かったのですが、MSOLさんには複数社間のスケジュール・タスク管理を効率良く実施いただき、円滑なコミュニケーションを実現できたことが、プロジェクト成功に大きく寄与したと思っています。また、定常的な業務に限らず、プロジェクトの中で発生した課題・タスクに対して柔軟に対応してもらいました。課題解決方法の提案や関連資料作成を能動的に実施いただけ、仕事を進める上で非常に助かりました。
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