―どんなきっかけからMSOLを知り、何が入社へのきっかけにつながったのですか?
植村:私はずっと理系で学んできたせいもあって、物事をなんでも論理的に考える癖がついていました。理屈上の正解はこうでしょ、と強気に合理性で押すようなところもあったと思います。でも、学生時代のサークル活動で人間関係の合理性だけではうまくいかない、いろいろな面を知り、感情とか感覚も時には必要なのだと気づかされました。ですから就職活動でもロジカルな面ばかりが評価につながる仕事ではなく、エモーショナルな面も大切にする仕事に就きたいと考えたんです。興味の対象は人や組織についてでしたから、SI企業や商社のインターンシップなどに参加し始めたものの、なんだかシックリきませんでした。それで人材系企業のキャリア・アドバイザーに相談したところ、候補のひとつとして教えてもらったのがMSOLでした。
臼田:わかる。就職支援サイトなどで検索しても、普通はなかなかMSOLにたどり着かないよね。
植村:そうそう。アドバイザーに紹介してもらわなければ、知らないまま終わっていたかも。ただ、MSOLの存在が私の中で大きくなったきっかけは、説明選考会で経験したグループワークから。チームを組んだ他の就活生たちと情報共有をしていき、それぞれがバラバラに与えられていた情報をひとつにまとめあげていくワークだったんです。他の企業でも似たようなグループワークはありましたが、ある意味答えが分かりやすく、論理を駆使すればうまくいってしまう内容でした。しかし、MSOLは違いました。ロジカルシンキングだけでは決してチームがまとまらず、気持ちの面の共感もまた問われるのだということを学ばせてもらいました。自分の求めているものがここにはある、と心が動いたんです。
臼田:私は代々会社経営をしている家で生まれ育ったので、もともと経営に関わる仕事に興味がありました。様々な経験をして、いずれ自分も経営に携われるようになりたいと考えて、そういう前提で就職活動も始めました。ですからマネジメントのプロフェッショナル集団だというMSOLのことも、そういうこだわりの中で知ったのですが、最初に驚いたのは代表の高橋さんの話を聞いた時です。よくある「情熱的に夢を語る経営者」という感じよりは、結構淡々とした話し方なのに、例えば「今この会社は200名程度だけれど、数年後には本気で1000名の社員が働く会社になる」というように、将来のことをズバっと言い切ってしまう。話を聞いていると、そうなるんだろうなと納得できるものがある。しかも「MSOLのことを踏み台にして外へ羽ばたいていっても構わない」とも言い切っていたんです。
尾池:私も高橋さんのことは「熱い人」というよりも、正直で、同じ目線でものを考えてくれる良き理解者という印象が強かった。
臼田:そうなんだよね。たいていの会社が「ウチは社員にこんなに手厚い」みたいな話をする中で、「一生をひとつの会社に捧げる、なんて時代はとっくに終わっている。そもそもキャリアは個々が自律的に形成するものだ」と当然のことのようにトップが言い切ってしまう。この会社は何事もストレートで、しかもちゃんと未来を予見しているんじゃないかと感じ、志望度が高まりました。それに「キャリアは自律的に」と言っているからといって人に対して突き放した感じはなくて、むしろ偉い人までフランクに会話をしてくれるところだということも大きかったですね。就活中からそれは感じていたけれど、内定をいただいた後、クリスマスパーティに呼んでもらったところ、事業本部長クラスの人まで同じ目線で話をしてくれた。周りを見てもそういうコミュニケーションをしている姿ばかりでしたから、「あ、ここは他とは違う」と確信しました。
尾池:私の場合、植村さんや臼田さんと違い、経営やマネジメントではなく、イベントやコンサートのような「人が集まり、喜びを共有するような場」を創り出していくような仕事に就きたいと思っていました。なので、当初はエンタメ系の業界を結構受けていました。いきなりそういう立場に就いて業界で必要とされる力を付けていくことも考えましたが、ファーストキャリアでは変に業界や職種に絞り込むのではなく、自分の地力を伸ばしていけるようなところに行くべきではないかとも思っていました。最終的には臼田さんも言っていたように、私もMSOLの自律的キャリア形成という考え方にすごく共感したんですが、高橋さんとの話では実は逆に不安になったりもしました。
植村:え、なにがどう不安だったの?
尾池:「他の会社も受けているだろうし、しっかり見極めていってね」みたいに言われたので、「あれ、私は望まれていないのかな」と(笑)。あとあとになって「自分の目でしっかり見て、考えることが大切なんだよ」というアドバイスだったことに気づきましたけれども、そんな会社めったにないじゃないですか。「ウチは良い会社だよ。入ろうよ」ってグイグイ来るところが多いので、正直なところ少し心が揺れました。でもとにかく、どんな先輩たちが何を思って働いているのかは知りたくて、複数の社員からお話を聞きたいなあ、と思っていたら女性の先輩社員に会わせてくれました。先輩社員からの話でも、フラットでオープン、ダイバーシティ豊かな組織ってこういうところなのかもしれないと思い始めました。
臼田:すごくフランクだよね、どの先輩に会っても「聞く」ということが前提にあるから、緊張せずに話ができる。誰からも話を聞かせてもらえる人間になることが、僕の中ではリーダーの条件だという考え方もあるし、そういう人に憧れているから、とても刺激的です。
植村:そうそう。でも、ただ「いい人」という意味ではないよね。エモーショナルに接してくれていても、話の中身はめちゃロジカルだったりするから、「マネジメントのプロってこういうことなんだな」と思ったりもする。
―もうすぐ入社をするわけですが、これからどんな姿勢で仕事と向き合い、将来的にどういうキャリアを積んでいきたいと考えていますか?(※本座談会は入社前の2020年1月に実施しました。)
尾池:私は会わせていただいた2人の女性先輩社員に、仕事のこともプライベートのことも聞かせてもらい、それがきっかけになってMSOLに入りたいと思ったんです。2人とも仕事では裁量を任され、かなりの責任を負いながら忙しく働いているようでしたが、心から充実感をもってやっていて、しかもサークル活動やボランティアなどもして、オンオフにメリハリのある生活をしていることがわかりました。社員同士の交流って、今どき流行らないのかもしれませんが、私はそういうものをむしろ求めているところもあり(笑)、MSOLが勉強会やサークル活動が盛んなところにも魅力を感じました。
植村:自分たちが仕事を通じて手に入れたノウハウや情報を持ち寄って、さらにそれを体系化しようとしている活動の話を聞くと、私みたいに研究生活を送ってきた人間にはどこか似ていて嬉しくなります。会社に命じられた仕事を効率よくこなして、上手に出世して......という価値観ではなく、もっと純粋に自分の価値を高めたいという姿勢の人が多いようだし、それをチームでやっていこうとしているみたいだし、入社したら私もその輪の中に入っていきたいと思っています。私の夢は、将来マネジメントの世界でドラッカーを超える存在になることですし。
臼田:とんでもない夢だね(笑)。でも、そういう目標を追いかける場としては、僕もMSOLが最適なんじゃないかという予感はする。僕の場合は、いつか家の事業を継ぐことが目標だけれども、単に父や祖父がやっていたから自分も、というのはイヤで、しっかりとしたマネジメントの意識とノウハウを手に入れて、相手が誰であろうとキャリアを終えるころにはそれを次の人に伝えていける存在になりたいから、公私の枠を超えて、役職の上下も関係なくつながっているMSOLならば成長できる、という予感というか期待がすごく大きいです。
尾池:私はもともとダンスをしていて、積極的に前に出るタイプではなかったのですが、気づいたら皆をリードするような立場になっていました。けれど、その結果、人を惹きつけたり、巻き込んで一つにしていくことの難しさを痛感したんです。それでも、人が集まって一緒に何かを成し遂げる喜びに関わり続けたい自分がいるのは間違いないので、「だったら今度は、社会に出て、自分から進んで人を巻き込んでいくような立場になって、リードしていける人間になろう」って決めました。だから、若い先輩社員がすごく多様な人の集まるプロジェクトをまとめあげている話を聞いてワクワクしたんです。経営やマネジメントについて必死で勉強しなきゃいけないと覚悟はしているものの、そうして自立できるスキルを手に入れることで可能性がどんどん広がっていったという経験談を聞くと、エンタメの世界にこだわることなく、まずは今の自分を高めていくことに集中したいな、と考えています。
臼田: 楽なことばかりじゃないのは予測しているけれども、別に楽をしたくて社会に出て行くわけじゃないし、僕も尾池さん同様、周りの人を巻き込んでいける存在になりたいから、まずはそういう人がたくさんいそうなこの会社の輪に入って、染まっていきたいですね。
植村:自律的に染まる、ってことだよね(笑)。高橋さんも「この会社にあるものは何でも使っていいよ」と言っていたから、私も貪欲に吸収しようと考えています。
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