「計画はあるがチームごとに粒度がバラバラ」、「プロジェクト管理ルールが定着していないため、報告内容や情報に信ぴょう性がない」、「管理することが目的になり、無駄な作業が発生している」。これらはプロジェクト現場で起こりがちな問題です。このような状態では問題が埋もれて発見できず、迅速な意思決定もできません。そこで、プロジェクトコントローラー®(PJC)は、組織やプロジェクトを正しく見える状態に保つため、以下のような作業を行います。
スケジュール・課題・リスク・品質・コストなどの管理プロセスを定義し、管理ツールを準備します。また、コミュニケーションのルール作り(情報共有の仕組み、会議体の定義など)も重要なタスクです。なお、昨今のプロジェクトは幅広いステークホルダーが関与することが多く、ステークホルダーマネジメントの重要性も高まっています。
管理プロセス・ルールを作って終わりではなく、プロジェクト現場に定着させて初めて、正しいプロジェクト状況が可視化されます。プロジェクト管理の伝道師となって、メンバーにわかりやすく説明し、正しく運用されているかを繰り返しチェックし、改善ポイントがあればその都度、改善していきます。
進捗会議や課題/リスク会議など、プロジェクト推進には多くの会議が必要です。プロジェクトコントローラー®(PJC)はこれらの会議の進行、ファシリテーション、ラップアップ(会議のまとめ)などを行い、会議を効率的・効果的に推進します。
各種会議などから集まった情報を集計・整理し、プロジェクトの現状や将来の見込みを可視化します。さらにそこから問題点や潜在的なリスクを読み取り、プロジェクトメンバーに共有しながら対策を整理して報告書にまとめます。
プロジェクトマネジメントコントローラー®(PJC)は、プロジェクトマネジメントアドミニストレーターと同様にメンバー層からリーダー層まで幅広いビジネスマンと接点を持ちます。意思決定に必要な情報を集めるために、人に依頼することが多く、ものによっては依頼される側からすると気持ちの良いものばかりではありません。そのため、依頼する側の依頼方法や人財適性も重要な要素となります。
「管理は手段であり、管理情報だけではすべては見えない」ことを強く意識し、現場への理解も必要です。オン・オフのコミュニケーションで良好な人間関係を築くことができれば、周囲からの信頼も高まって情報が集まりやすくなり、意思決定に必要な情報整理ができるようになります。まさに縁の下の力持ちなのです。
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