目の前の支援だけではなく、その先のお客様の未来をも見据えて支援する

大手自動車会社の子会社でカーナビを開発する現場にいた田中は、役割が現場マネジメントへと変わる中、自身がやりたいのはプロジェクトマネジメントであると気づきMSOLへ入社します。世の中にどんな影響を与えるのかという視点を持ち、日々お客様のプロジェクトマネジメントを行っています。田中 晃博2017年キャリア入社 アカウントマネージャ
仕事内容を教えてください

自動車メーカーの組織PMO(プロセス改善)と、自動車部品サプライヤのプログラムマネジメント支援をしています。

自動車メーカーでは、組織PMOとして組織のプロセス構築支援を実施しています。直近では、自動運転支援システム開発の品質保証プロセスを構築した上で、それを全社標準とする取り組みもあわせて支援しています。また、自動車部品サプライヤでは、自動運転に必要な高精度地図ロケータを開発している部門のプログラムマネジメントを実施しております。具体的には、マネジメント基盤の構築・運用ルール策定や、組織内のコミュニケーション活性化の仕組みづくりなどを実施しています。

仕事で感じるやりがいは?

PMOとして支援することで、皆が楽しく仕事ができていると感じられたときです。

シンプルですが、私は「皆が楽しく仕事をしてこそ、プロジェクトの目的も達成できる」という想いを強く持っています。前職でも経験しているのですが、開発の現場でプロジェクトマネジメントがうまくいっていないためにメンバーが疲弊していく状況を多く見てきました。

皆が楽しく仕事できる雰囲気づくりもPMOとしての重要な役割だと思っています。あまり雰囲気の良くない現場が、私の働きかけで少しずつ雰囲気が良くなり、楽しく仕事ができてプロジェクトとして良い結果を出せたときには非常にやりがいを感じます。

MSOLで働く魅力を教えてください

お客様に対して責任を持って仕事をするという環境が与えられていること。

我々はPMOとしてお客様先に常駐し、プロジェクトが成功するまでお客様に伴走して支援します。もちろんチームとして入るのですが、求められるのは一人ひとりがその立場でどのように支援できるか考え、行動することです。プロジェクト内の課題を見つけて解決するための実行支援をする立場ですので、指示を受けて動くだけの人はPMOには向きません。

キャリアバンドに関係なく、一人ひとりがプロフェッショナルとして責任を持ってお客様にどのような価値を提供できるのかを常に考えなければいけない状況で仕事ができることは、他の会社にないMSOLの魅力だと思います。

入社したきっかけは?

自身がやりたいと思っていた仕事ができるのはMSOLしかないと思ったから。

前職では、大手自動車会社の子会社でカーナビ開発に携わっていました。はじめは技術者として仕事をしていましたが、事業環境の変化で次第にものづくりの現場を離れマネジメントをする立場での仕事が増えました。ずっと技術者でしたから、自分で勉強するなどして、なんとかマネジメントを行っていました。ものづくりがしたくて選んだ仕事でしたので悩んだ時期もありましたが、あるとき、自分が向いているのは何かを作ることではなく、むしろプロジェクトを成功に導く仕事の方が向いているのでは?と思ったのです。

そのとき、当時の上司から紹介されてMSOL代表髙橋の書籍、「PMO導入フレームワーク」に出会いました。それまでぼんやりと考えていたプロジェクトマネジメントがこの本を読んだことではっきりし、次のキャリアとしてプロジェクトマネジメントを選ぼうと思ったのです。そのためMSOLに迷うことなく入社しました。

これまでに苦労したことはなんですか?

MSOLが支援することで、お客様の組織の成長が逆に鈍化してしまうことです。

常に課題に感じていることなのですが、我々が支援することでお客様がMSOLに頼りすぎてしまい、結果としてお客様の考える力を奪ってしまっているのではないか、と感じることがあります。MSOLの仕事は、PMOとしてお客様のプロジェクトを支援し、プロジェクトを成功に導くことです。ただ、常にMSOLが介在しなければいけないのは望ましい状況ではないと考えます。私たちが行うべきは、お客様自身の力でうまくプロジェクトをマネジメントできるようにサポートすることです。お客様自身でプロジェクトマネジメントを行えるようになり、成果を出すことができれば、他社の力を借りなくても世の中に新しい価値を提供することができるようになります。

しかし、往々にして私たちが支援するのが当たり前となり、お客様自身で視点をあげ、プロジェクトの問題点やリスクを考えて行動することが少なくなることがあります。ありがたいことなのですが、頼られることで逆にお客様の組織の成長が止まってしまうのでは?と感じてしまうのです。そのため、私は時には少し厳しいことでもきちんとお客様に伝えて、お客様自身で考え、行動できるように促しています。

適正に対してどう考えていますか?

お客様視点で組織を分析し、改善するために時には厳しいことも言い、最善の手を打てる人

アカウントマネージャーとして私が必要だと思うのは、お客様の立場に立ってチームを分析し、時にはお客様に代わってメンバーに指示を出すことです。大きな会社や古い体質の会社で良くあるのが、組織が縦割りとなっており組織間のコミュニケーションが取れていない状況です。言わなければいけないことがあるのに言わない、はっきりとは言わずに曖昧に伝える、これは日本人の特性だと思っています。

日々プロジェクトの進捗管理や課題管理をしっかり行い、プロジェクトを円滑に進めるための支援をすることもPMOの重要な仕事ですが、マネージャーの立場としては、より高い視点に立ち、コミュニケーションをはじめとする問題が組織のどの部分で発生しているのかを分析し、お客様の立場に立って各プロジェクトメンバーに必要な指示を出す姿勢が求められると思います。

1日のスケジュール

  • 4:00起床
    早朝に起きて、軽くウォーキング。10年以上この生活を続けています
  • 7:00案件Aのアクションアイテム管理
    顧客が出社してくるまでに滞留している課題やリスクを整理しています
  • 9:00各種問い合わせの回答
    前日までに問い合わせがあった内容について回答。特に多いのが、プロジェクト管理の標準化や共通化に関する問い合わせです
  • 10:00案件D木曜会議の事前ミーティング
    週次のマネジメント層とのミーティングで議論すべき課題をMSOLから提案するために、事前ミーティングを実施。特に、プロジェクト共通の課題で結論がでないものについて対策を提案しています
  • 11:00メンバーとの1on1
    私が管理している8人のMSOLメンバーに対して、業務推進上の課題共有やキャリア相談を実施します
  • 13:00案件Aの進捗会議
    自動運転プロジェクトでPMOとして活動している管理ツール導入に向けた対応状況や、今後の方針を議論
  • 14:00自社作業
    会社情報の整理などを行うこともあります
  • 15:00MSOLメンバーとの進捗会議(全案件)
    顧客先に常駐していると会社情報を入手する機会が減ってしまうため、隔週で会社情報を整理し、MSOLメンバーに展開しています。また、メンバー間で業務内容を共有することで、MSOLとしてのサービス向上につなげています
  • 16:00メンバーとの1on1
  • 17:00各種問い合わせ対応
    課題が山積しており、解決の糸口をPMOに求められるため、関係者を集めた場づくりや、解決に向けた取り組み方を検討し、提案しています
  • 19:00中部グループの社内ナレッジシェア
  • 20:00社内の懇親会(月1回)
    月に1回、中部勤務のメンバーと、ナレッジシェア。お互いの業務で得られたナレッジを共有し、現場で活用することでMSOLのナレッジとなるようにしています。懇親会では、今後のMSOL、中部について熱く議論しています

(タイトルはインタビュー当時)
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