<ハワイ Lokahi Foundation デイリーレポート Day3 (2016年7月19日)>

弊社が協賛しているハワイのThe Lokahi Foundationのサマープログラムが7月17日から始まりました。当プログラムには弊社新卒担当がファシリテータとして参加しています。本日はday3の報告をいたしますので、ご覧ください。

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Day3レポート

本日のメインイベントの概要は以下3つです。

1.ハワイアンカルチャー


ネイティブハワイアンの方からハワイの言語や歌、工芸を教えていただき、文化を知ることでハワイに対する理解を深めることができました。


2.CMプロジェクト


昨日の反省を踏まえて、宿泊している「キャンプアードマン」を紹介するCMを作成し、昨日とは違う視点の学びを得ることが出来ました。


3.キャンプファイヤー


キャンプアードマンでの生活最終日のため、このキャンプ場で過ごした時間を思い出しながら、みんなでマシュマロ等を焼いて楽しみました。


1.ハワイアンカルチャー

ネイティブハワイアンの方をキャンプアードマンにお招きし、ハワイアンカルチャーを学びました。ハワイアンカルチャーを学ぶ理由の1つに、明日以降のプログラムでハワイアンにとって神聖な場所に行くため、彼らの文化や信仰を理解する必要があるからです。内容はハワイ語の歌とダンス、音楽、工芸、歴史です。ネイティブハワイアンの方は明るく、面白おかしく文化を教えてくれました。

このハワイアンカルチャーを広めていく活動の裏には悲しい歴史もあります。数年前まで、ネイティブハワイアンは虐待を受けており、言語を使うことやフラダンスを踊ることなどを禁止されていました。しかし、彼等は自分自身がハワイアンとしてまた生きられることを信じ、何十年もの間その文化象徴である石や岩を守ってきました。そして、今“ハワイアンルネサンス”として、改めて文化を広める活動をしているそうです。

今回のキャンプには、北海道出身でアイヌ人の子供も参加をしていました。その子は勇気を出して、未だ数日間しか生活をともにしていない私達にアイヌ人であることを告白し、アイヌの歌とダンスを教えてくれました。ハワイアンの長老ペロさんから「君はとても偉い。日本に帰ったら、お祖父さんやお婆さんに、今日みんな前でアイヌの歌を歌ったことを報告するんだよ」という言葉があり、感動する場面もありました。実際、その子は、親友にも恋人にもずっとアイヌ人であることを隠していたそうです。

その子だけではなく、私たち全員が時空を超えた文化の伝承に浸り、「文化」という使い古された言葉は一体何か?文化・宗教・生活習慣、簡単に言うが一体何が違うのか?個々人がその言葉を再定義し、このプログラムを終了しました。

2.CMプロジェクト

2日目のプログラムでは、ハワイのお菓子を日本の高校生に紹介するCMを作るプロジェクトを実施しましたが、今回は前日の反省も踏まえ2回目のCMプロジェクトを行いました。テーマは私たちが宿泊している「キャンプアードマン」を紹介するというものです。今回は大人も1名ずつ子どものチームに参加し、最後にプレゼンを行うチームに対して、参加者全員で点数をつけるというコンペティション制です。

「女子が行きたくなるキャンプ場」や「日本とハワイの子供向けキャンプ場」など、それぞれターゲットをセグメントして作品を作りました。私がファシリテータとして参加したチームは「キャンプに行きたくない子どもを持つ親向け」にbad boyがgood boyに変化する様子をコメディチックなストーリーを作りました。編集はせずノーカットフィルムで撮影する、という限られたルールの中でプロジェクトを進め、「制限がある中でこそイノベーションが起こる」ということを全員で体験しました。

最後のプレゼンでは大人のファシリテータや代表の鶴見さんから「その層をターゲットにするクライアントのメリットは?」「なぜプレゼン資料にミスがあることをレビュー段階で気づいていたにもかかわらず、修正をしなかったのか?」などビジネス目線のやや厳しい質問をし、子どもたちは困りつつも自分の言葉で理由を説明していました。プロの仕事とはどういうものなのか、そのエッセンスを知れる良い経験になったのではないでしょうか。

3.キャンプファイヤー

本日はキャンプアードマンでの生活最終日です。全員にキャンプファイヤーを囲って、みんなで将来の夢について語らいました。焼きマシュマロとチョコレートをビスケットに挟んで食べるお菓子もとてもおいしかったです。

 

<ファシリテーターとして気づき>

1.言いたいことを言えるのはどのような時か
3日間を通して、子どもたちの成長を目の当たりにする中で、国籍も言葉も違う見ず知らずの人間が集まって、言いたいことが言える関係になるまでの過程には一体なにが起こったのか考えました。

初日は、自分のアイディアを押さえつけていた子供達も多くいましたが、今はみんな言いたいことを言い合い、ストレスが無い関係性を作り上げています。「アイディアを言えるようになったのはなぜ?」と同じ内容を子供たちにも質問をしたところ以下の回答をもらいました。

・同じ課題を解決したから
・相手の立場を考えることができたから
・プレッシャーがあったから

様々な答えがありましたが、私がCMプロジェクトで1つの班に入って気付いたことは、「変なプライドを持つ人が誰一人なかった」「意見を否定する人がいなかった」ことで、これらが大きな要因ではないかと思いました。

私の班では英語しか話せない、もしくは日本語しか話せない子がいたのですが、それぞれの言葉で言いたいことを言い、訳せる人が訳し、お互いが単語を少しでも言える努力をしていました。誰一人として、「英語がわからない方が悪い」もしくはその逆の姿勢を取る人はいませんでした。また、誰かが意見をいったとき「わからない、もっと教えて」という会話があってもNOという人はいませんでした。みんな始終笑って、冗談を言い合うほどのとてもよいコミュニケーションが取れていたと思います。

自分は普段の生活で、同じような姿勢を取れているか?子供達から学ぶことができました。(実際、非常に良いチームワークを発揮した結果、私たちのチームが優勝しました!)

2.同じ目線で話をすることの重要さ

自分以外のファイシリテータと子供達がとても楽しそうに話しているのを見て、私自身どのように彼らと接するか、この3日間とても悩んでいました。見よう見まねで、子供と同じ目線で共感したり、話に乗ってみたところ、だんだんと「先生」と呼んでもらえるようになり、「写真を撮ろう」と言ってくれる子が増え、少しずつコミュニケーションが取れるようになってきました。

決して「わかるよ」「私も高校生のときはね」「将来はきっとね」のように、彼等が想像できない領域から話かけてはいけないと思いました。新卒、学生に対しても一緒だと思います。

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LOKAHI Summerprogram(Hawaii)day3

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