<ハワイ Lokahi Foundation デイリーレポート Day2 (2016年7月18日)>

弊社が協賛しているハワイのThe Lokahi Foundationのサマープログラムが7月17日から始まりました。当プログラムには弊社新卒担当がファシリテータとして参加しています。本日はday2の報告をいたしますので、ご覧ください。

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Day2レポート

<キャンプアードマン>
昨日は参加者のことをメインでお伝えしましたので、本日は私達が宿泊しているキャンプアードマンについてお話しします。キャンプアードマンはオアフ島の北西に位置する広大な敷地を有するキャンプ場で、小学生が沢山来ていました。

私達も小学生と同じように、一戸に16台のベッドがあるキャビンに寝袋を敷いて寝泊まりしています。虫や謎の動物が沢山出て、決してよい環境ではないのですが、不思議と一体感が出ます。キャンプアードマンがある場所は安全な地域ですが、野生の動物が出るので単独の行動は禁止されています。昨日もタヌキとイタチのような動物を見ました。

食事は決まった時間にホールに集まり、ハワイの歌をみんなで歌ったあとに全員でいただきます。配膳、後片付けも生徒の仕事です。メニューはサラダバイキングとお肉料理、ご飯やパン、パスタの主食、クッキーやケーキのデザートが付きます。またリンゴとオレンジが丸ごと配られて、丸かじりをするのがキャンプアードマン式のようです。(丸ごとリンゴとオレンジは毎食出ます)

キャンプアードマンへのリンクはこちら

本日のメインイベントの概要は以下3つです。

1.CMプロジェクト
ハワイのお菓子を日本の高校生に食べてもらい、そのお菓子の良さが伝わるようなCMをチームごとに作りました。


2.オデッセイ
20メートルもあるアスレチックをみんなで渡り切るというものです。かなり怖いです!


3.ハワイ電力
ハワイ電力の方から、ハワイと日本の資源についてレクチャーがあり、実際に模型を使って発電を行いました。


 

1.CMプロジェクト

ハワイのお菓子を日本の高校生に食べてもらい、CMをチームごとに作りました。ハワイの5種類のスナックを班ごとに一つ選択。味見をしてから、それを自分が広告代理店になったつもりでお菓子の良さをCMにして発表するというプロジェクトでした。

選択肢にあがったお菓子は、タロイモクッキー、ワントンクッキー(バタークッキー)、動物ビスケット、日本のふりかけがフレーバーとして使われているポップコーン、そして、コナコーヒーのキャラメルです。

タロイモクッキー担当班は海辺をひたすら走る映像で、ヘルシーさを表現し、ワントンクッキー班は「ワントン」商品名から「1t」を想像し、ワントンクッキーを食べることで力持ちになり、重たい荷物を持てるというストーリーを作って発表していました。

このプロジェクトの最大の目的は、時間内にアイディアをいくつ出せるか、そしてそのアイディアをいかに集約するか、その過程を体験するというものでした。実際のプロジェクトでも声の大きい人の意見が優先されてしまったり、誰かひとつの意見にみんなが同調するような過程で物事が決定されたり、はたまた沢山の意見を比較して決定したり、さまざまなプロセスがあると思います。

どれが良いではありませんが、子どもたちには自分が今プロジェクトにどのような立ち位置で参加し、プロジェクトのどの段階に自分がいるのかを味わってほしいと、代表の鶴見さんからお話しがありました。


2.オデッセイ

これは地上20メートルの高さの一本のロープの上を命綱一つで渡りきるというアスレチックですが、往復で2時間もかかりました。私も子どもたちに交じって参加をしたのですが、ものすごく怖いです!眼下には海が広がり、風が吹いて、20メートル下の地面を見ると足がすくみました。更に途中から雨が降ってきたため、ロープはつるつる滑り、運動靴でもバランスを取るのが大変でした。

このプロジェクトの最大の特徴は、一人で渡り切るのではなく、チームで渡りきることがミッションとして課せられていることです。例えば、綱を離し、ペアの肩だけを支えとして進む場所があり、チーム全員12名が1本の木に触れないと先に進むことが出来ません(でも歩けるのは1本のロープです!)。かなり難関な問題をクリアしながら進む必要がありました。

中には途中泣き出してしまったり、足がすくんで立てなくなってしまう子がいたりしましたが、みんなのフォローにより全員難題をクリアすることができました。

この課題は、自分のことだけを考えていても次には進めません、相手を信じ、自分の力を信じないと落ちます。そんな恐怖と極限の状態では、もはや言語の壁はありませんでした。私も含め子どもたちは子どもたちで、なんとかジェスチャーで対応していました。課題成功した時は「good job!」「you didi it!」の声が飛び交い、みんなハグをしていました。

この出来事以降、私のファシリテーターとして、翻訳をしなければ、という私の勝手な思い込みはかなりどうでもよいことのように感じました。英語はただのツールです。大事なのは相互理解とオープンマインドだと学びました。


3.ハワイ電力

ハワイ電力のプロジェクトマネジャーの方が「電力について」レクチャーをしていただきました。このプロジェクトでは、東京とハワイの電力量や発電の違いを学び、実際に模型を使って発電をするという体験をしました。

ハワイの1家族の電力使用料は1,000MW、東京はなんと500,000MWです。子どもたちの故郷東北の町は1,000~3,000MWでハワイと似ています。地球の限りある資源をどのように未来に残し、社会に活用しているか、地方の子供たちがリードして考えていく必要がありそうです。

一見ただのワークショップのように見えますが、このワークショップの主な目的はリーダーシップです。講師のプロジェクトマネージャーの方から、模型を作り終わったあと「説明書を読んだのはだれか?」「実際に作ったのは誰か?」「精神的にサポートをしたのはだれか?」という問いを投げかけられました。リーダーシップにはいろんな形がある、自分はどんなポジションなのか、チームに貢献したか、考えさせられる時間でした。

ハワイ電力へのリンクはこちら


<ファシリテーターとしての気づき>
1.本当の自分を見つけられる
極限の恐怖と自分、喜びと自分、感情の起伏が出やすい環境(高さ20メートルの綱渡り)に身を置くことで本当の自分、チーム内での本当の自分が見えたような気がします。積極的に声を出す人、ついていく人、静かにこなす人、自分を犠牲にしても手を差し伸べる人、恐怖から勇気に態度がどんどん変わっていく人、リタイアする人、チームメンバーの特徴が浮き彫りに見えました。

普段仕事を一緒にしているメンバー、お客様、学生さん、みんな全く違う個性をもっています。誰一人として同じ人はいません。普段大人の世界で、秩序だったルールの中で生活をしていると、まるで、他人も均一に仕事をしているように(自分ができることは他人もできるだろうという誤認)感じてしまいますが、実際は違います。一人一人を理解し、否定でも好き嫌いでも善悪でもなく、互いをフラットに受け止めて前に、チームを作る人としての深さが必要であると感じました。

2.全てはコミュニケーションからはじまる
子ども達は、英語から日本語のトランスレーションを必要としているというのは、間違いではありませんが、本質ではなかったと思いました。実際、1日のプログラムを通して子ども達は、大人がサポートしなくとも友達になっていました。

自分はどのようなリーダーなのか、プロジェクトではどんな立ち位置なのか考える一日でした。結論、良いリーダーも、悪いリーダーも、良いチームも悪いチームも全てはコミュニケーションからはじまると思います。子どもたちのように、まずは話してみる、やってみる。その中で自分が見えてくると思いました。

 

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LOKAHI Summerprogram(Hawaii)day2

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