マインドや想いを持ち、社会課題に目を向けるビジネスを

大企業からベンチャーへ。10年目で転職し、MSOLで描く自由な未来ビジョンとは。新卒で社会人になり、ある程度キャリアを積んでくると、「このままでいいのか」という疑問を抱くことがあります。航空会社に10年勤めたのちMSOL(エムソル)に転職、今年で入社7年になる川田精一は、いま何を思うのか。入社後〜今までのキャリア感の変遷や、長くMSOLにいる彼だからこそわかる "理想の仕事"を語ります。

PMO ONLINE事業部 川田精一

大手航空会社へ新卒入社、10年目にして抱き始めたキャリアへの不安

川田は新卒で航空会社に入社。勤務10年目を迎えるころ、ふと今のままでいいのかという疑問を抱くようになりました。

川田「規模が大きい会社でしたし、仕事にもやりがいがあって良い印象を持っていました。でも、ずっとこのまま同じ会社、閉じた世界いいていいのかという疑問を持つようになったんです」

仕事のかたわら異業種交流会に参加しており、他の会社が実施している研修やプロジェクトのことを知るうちに他社のことが気になり始め、転職を考えるようになりました。

川田「もともと、自分が経験した苦労や解決策を使って社会をよくしたいという思いがあったんですね。なのに、自分は今の会社しか知らないということに気づいて。このままじゃだめだと思い始めました」

とはいえ、転職することにはためらいもあったと言います。

川田「10年目で転職することへの怖さは非常にありました。お客様との関係性も評価されていて、仕事そのものは順調でしたから。MSOLという会社の規模感も、正直気になりました。名の知れた大企業から小さなベンチャー企業に転職なんて、本当に大丈夫だろうかと。当時、結婚を考えていましたが、"転職して自信がつくまで結婚は待ってくれ"と言って、入社2年目にようやく結婚しました」

「なぜMSOLだったのか?」という問いに、「すごくエネルギーを感じたから」と答える川田。

川田「MSOLからは世の中をより良い方向へ変えたいという思いがすごく伝わってきて、自分の方向性と合っていました。それに、マネジメントのマの字も知らない私に"やりたければやればいい"と言ってくれて。そんなふうに言ってくれる会社は、なかなかないと思いました」

キャリアは待っているものではない、自分で作り上げなくてはと気づく


前職時代はキャリアについて強く意識したことがなかった川田ですが、MSOLに入社してからはキャリアを作ることを深く考えるようになりました。

川田「前職でも"5年後どうなりたい?"と聞かれることはありましたが、あくまで社内で何がやりたいかという話に過ぎず、キャリアはいわば"あてがわれたもの"でした。でも、MSOLに入社してから、"いや、キャリアは自分のものだよな"と目覚めて。自分がどう道を作っていけばいいのか、どう生きていけばいいのかを真剣に考え始めました」

そう思うきっかけのひとつとして、こんなこともありました。

川田「転職して間もないころ、私は人見知りなので、オフィスに人が入ってきても黙々と作業していたんです。そうしたら"そんなことじゃ、この会社でやっていけないよ"と言われました。そこで気づいたんです。自分からMSOLに入って行かなければいけないんだなと。大きな会社に勤めていたときは、ただ黙って座っているだけでもよかった。でも、この会社では自分からどんどん行かないといけないんだと気持ちがガラリと変わりました」

それでも、入社後しばらくは悩む日々が続きます。自分の強みをうまく発揮できず、このまま進んでいいのだろうかとキャリアビジョンが揺らぐこともありました。ようやく「いいんだ、自分はこのままで」という確信が生まれたのは入社3、4年目で、ある大手電気機器メーカーの案件をしたとき。お客様から良い評価を受けたのです。

川田「クライアントから"川田さんみたいな人がいてくれるといいよね"と言われたんです。ちょうど子どもができた時期で、そのプロジェクトからは外れたのですが、"他の会社も助けてあげてくださいね"と言ってくださって。そこで、"自分はこのままこの仕事を続けていいんだ。このまま進めばさまざまな会社を第三者的な立場でサポートして、一歩でも二歩でも社会を良くしていくという自分の理想を実現できるはずだ"と確信しました」

会社も個人も、成長し続けるためには現場に甘んじない姿勢が大切


ベンチャーから一部上場を果たしたMSOLの変遷については、川田はこんなふうに捉えています。

川田「ここまでMSOLが成長できたのは奇跡的なことで、当然の結果ではないと考えるべきです。奇跡的にここまで来れたからこそ、ここからが本当のふんばりどき。ここで現状に甘んじてたるんだ姿勢になってしまったらダメだと思います。緊張感を持って仕事をしないと、お客様に対してもそういう姿勢が出てしまうでしょう。これから会社の規模がさらに拡大して社員が増えてきたら、さらに緊張感を持たないと立ち行かないだろうと感じます。1人ひとりが自覚を持って戦えるようにならないといけないと思います」

いまはまだ、やりたいことの30%くらい。やりたい仕事はできているけれど、もっとクライアントのためにやりたいことがたくさんある。加えて、こんな野望も持っています。

川田「課題を挙げた人、声をあげた人がきちんと評価される世の中を作りたいですね。あらゆる会社の事業というのは、社会課題に結びついているべきで社会にインパクトを与えるものだと思うのですが、世の中には儲け優先で課題に目を向けていない事業も多いように思います。

社内でも同じで、課題を感じているけれど口に出さないまま仕事をしている人もいるのではないでしょうか。だから、課題を声に出して言った人、それを取り上げた人が報われる会社、世の中を目指したい。そのために、自分も何かビジネスを興したいと考えています」

川田はいま、SDGsの活動にも大いに興味を持っています。

川田「マネジメントはともすると方法論に陥りがちで、どうやるかに着眼してしまいます。"なぜいまそれをやるのか"という視点が抜けやすいので、そこに立ち戻るためのツールとしてSDGsがとても役立っています」

会社は自分がやりたいことをやるためのリソースを得るところ


最後に、これからキャリア入社する人に対しては、こんなメッセージを寄せました。

川田「どんなことをやりたいのか、聞きたいですね。それがMSOLの方向性と一致しているなら入社してもいいと思います。でも、ちょっとでも違うと感じるなら、「何を」「どのようにやるか」という点で違和感を覚えるなら、やめた方がいい。MSOLのメンバーと話してみて、"これだ!"と感じるものがあるなら、やりたいことが叶う会社だと思います」

会社というのはリソース。自分がやりたいことをやるために活用するものです。そこに同じ気持ちの人がいるなら、"こんなことがやりたい"と手を挙げて、一緒にやりたいことをやればいい。前職にいたころも、もちろん仕事に関しては共通の方向性を持って働けてはいました。でも、それを超えて、マインドや想いを共にもつ仲間、そして大きなリソースを得られるのがMSOLだと思います」

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